.\"******************************************************************* .\" .\" This file was generated with po4a. Translate the source file. .\" .\"******************************************************************* .TH SLACKPKG.CONF 5 2010年5月 slackpkg\-2.81.1 "" .SH 名称 \fBslackpkg.conf\fP \- slackpkg の設定データ .SH 説明 slackpkg.conf ファイルには、Slackware Linux パッケージを管理する自動ツール \fBslackpkg\fP (8) の情報が含まれています。 slackpkg.conf ファイルは一連のシェルスクリプト変数で、各変数は slackpkg の一側面を制御します。 コメントは # 文字で始まり、行末で終わり、コメントは slackpkg.conf ファイルのどこにでも表示されます。 いくつかの変数がファイル内に複数回現れた場合、slackpkg は最後に定義された値を使用します。 多くの変数は、コマンドラインでslackpkgに渡されるオプションで上書きすることができます。 \fB変数\fP の値を上書きする必要がある場合は、コマンドラインで slackpkg アクションの直前に \fB\-変数=値\fP を渡します。 複数の変数を上書きすることができます。 例: slackpkg \-batch=on \-default_answer=y upgrade\-all 2つの状態しか持たない構成オプションの場合、特に指定がない限り、可能な値は "on" または "off" です。 さまざまな設定オプションは次のとおりです: .TP 5 \fBARCH\fP .br システムアーキテクチャを選択します。 通常、Slackpkg は "uname \-m" を使用して正しい値を見つけることができます。 有効な値は次のとおりです。 .ds title マシン\t\t有効な ARCH の値 .ds arm アーキテクチャ\t\t\tarm .ds x86 x86 (32bits)\ti386, i486, i586 および i686 .ds x86_64 x86 (64bits)\tx86_64 .ds ppc PowerPC\t\tpowerpc .ds s390 S/390\t\t390 .in +5 \fB\*[title]\fP .br \*[arm] .br \*[x86] .br \*[x86_64] .br \*[ppc] .br \*[s390] .in \fBARCH\fP のデフォルト値は、アーキテクチャによって異なります。 .TP 5 \fBSLACKKEY\fP .br Slackpkg はパッケージ署名ファイル (.asc) をプロジェクトの GPG 署名と照合してチェックします。 Slackware の異なるポートは異なる署名を持つことができ、Slackpkg はシステムのアーキテクチャに基づいて正しいものを見つけることを試みます。 自動的に検出された \fBSLACKKEY\fP が正しくない場合は、このオプションを使用して変更できます。 \fBSLACKKEY\fP のデフォルト値は Slackware のポートに依存します。 .TP 5 \fBTEMP\fP .br パッケージをインストール・アップグレードする前に slackpkg がパッケージをダウンロードする場所を定義します。 \fBTEMP\fP のデフォルト値は /var/cache/packages です。 .TP 5 \fBWORKDIR\fP .br パッケージリストとファイルリストおよび slackpkg が動作する際に使用されるその他情報のディレクトリを定義します。 何をしているのか分からない限り、この変数の値を変更しないでください。 \fBWORKDIR\fP のデフォルト値は /var/lib/slackpkg です。 .TP 5 \fBWGETFLAGS\fP .br wget の特別なオプションを選択します。 複数のオプションを使用する必要がある場合は、二重引用符で囲んでください。 \fBWGETFLAGS\fP のデフォルト値は "\-\-passive\-ftp" です。 .TP 5 \fBDELALL\fP .br "on" に設定すると、slackpkg がインストールまたはアップグレードを実行した後にダウンロードされたすべてのファイルが削除されます。(slackpkg が "download" で実行されても影響はありません) "off" に設定されている場合、ファイルは \fBTEMP\fP で定義されたディレクトリに保持されます。(前述のように) \fBDELALL\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-delall=値 を使用できます。 .TP 5 \fBCHECKMD5\fP .br インストールまたはアップグレードする前にダウンロードしたすべてのパッケージで MD5 チェックサムの確認を行うか有効 (on) または無効 (off) で設定します。 \fBCHECKMD5\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-checkmd5=値 を使用できます。 .TP 5 \fBCHECKGPG\fP .br インストールまたはアップグレードする前に、各パッケージの GPG 署名確認行うか有効 (on) または無効 (off) で設定します。 \fBCHECKGPG\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-checkgpg=値 を使用可能です。 .TP 5 \fBCHECKSIZE\fP .br インストールまたはアップグレードする前に、各パッケージの使用可能ディスク容量の確認を行うか有効 (on) または無効 (off) で設定します。 \fBCHECKSIZE\fP のデフォルト値は "off" です。 .br コマンドラインから \-checksize=値 を使用できます。 .TP 5 \fBPKGMAIN\fP .br メイン配布ディレクトリを定義します。 通常、Slackpkg はあなたのアーキテクチャに基づいてそれを見つけようとするので、この変数について心配する必要はありません。 ただし、変更する必要がある場合は、この変数を slackpkg.conf に含めます。 これは、常に Slackware パッケージセットシリーズ (A、AP、D、E、F、など...) を含むディレクトリでなければなりません。 デフォルト: Slackware のポートに依存 .TP 5 \fBPRIORITY\fP .br この配列は slackpkg がパッケージを探すときにミラー上のディレクトリが持つ優先度を選択します。 パッケージが複数の場所で見つかった場合は、最初のディレクトリのパッケージが優先され、次に 2 番目のパッケージ、次に 3 番目のパッケージ、4 番目のパッケージ、最後にリストされたディレクトリのパッケージが取得されます。 %PKGMAIN を使用すると、PKGMAIN 変数の内容を使用できます。 デフォルト値 (順番に): patches %PKGMAIN extra pasture testing .TP 5 \fBPOSTINST\fP .br slackpkg インストール後、新しい (*.new) 設定ファイルや新しいカーネルイメージの確認などの機能をすべきかを有効 (on) または無効 (off) で設定します。 \fBPOSTINST\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-postinst=値 を使用できます。 .TP 5 \fBONLY_NEW_DOTNEW\fP .br \fBPOSTINST\fP が "on" に設定されていると、slackpkg は /etc 内すべての .new ファイルを検索し、ユーザーにそれらの処理方法を知らせます。 しかし、slackpkg の最後の実行に .new ファイルのみがインストールされているのを望む利用者は \fBONLY_NEW_DOTNEW\fP を "on" に設定してください。 \fBONLY_NEW_DOTNEW\fP のデフォルト値は "off" です。 何をしているのか分かっている場合のみ、これを変更してください... .br コマンドラインから \-only_new_dotnew=値 を使用できます。 .TP 5 \fBONOFF\fP .br \fBONOFF\fP 変数は、ダイアログインタフェースの初期動作を設定します。 これを "on" に設定すると、デフォルトですべてのパッケージが選択されます。 反対のオプション (すべてチェックされていない) を望む場合は、これを "off" に設定します。 \fBONOFF\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-onoff=値 を使用できます。 .TP 5 \fBDOWNLOAD_ALL\fP .br この変数が "on" に設定されている場合、要求された操作 (インストールまたはアップグレード) が実行される前に、すべてのファイルがダウンロードされます。 "off" に設定すると、ファイルがダウンロードされ、操作 (インストール・アップグレード) が一つずつ実行されます。 \fBDOWNLOAD_ALL\fP のデフォルト値は "off" です。 .br コマンドラインから \-download_all=値 を使用できます。 .TP 5 \fBDIALOG\fP .br ダイアログインターフェイスを有効 (on) または無効 (off) にします。 \fBDIALOG\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-dialog=値 を使用できます。 .TP 5 \fBDIALOG_MAXARGS\fP .br "ダイアログ" に送信する文字の最大数を設定します。 アップグレードでこの数に達すると、slackpkg は各パッケージの現在インストールされているバージョンに関する情報を削除します。 この情報がなくても数に達した場合、slackpkg はエラーをユーザに返します。 \fBDIALOG_MAXARGS\fP が設定されていない場合、19500 がデフォルト値です。 .br コマンドラインより \-dialog_maxargs=値 を使用できます。 .TP 5 \fBBATCH\fP .br 非インタラクティブモードを 有効 (on) または無効 (off) にします。 バッチモードで実行すると、slackpkg はユーザーに何も入力しないようにします。 代わりに、すべての質問に \fBDEFAULT_ANSWER\fP (下記参照) が表示されます。 .br このモードを使用してアップグレードを実行する場合は、あとで "slackpkg new\-config" を実行し .new ファイルを見つけて結合する必要があります。 \fBBATCH\fP のデフォルト値は "off" です。 .br コマンドラインから \-batch=値 を使用できます。 .TP 5 \fBDEFAULT_ANSWER\fP .br これは slackpkg がユーザーに何らかの情報を要求するときの質問に対するデフォルトの答えです。 これは、非対話モードでのみ使用されます。 ( \fBBATCH\fP が "yes" の場合、またはユーザーがコマンドラインでバッチモードをオンにした場合) それ以外の場合、この変数は無効です。 .br 有効な値は "y" または "n" です。 \fBDEFAULT_ANSWER\fP のデフォルト値は "n" です。 .br コマンドラインから \-default_answer=値 を使用できます。 .TP 5 \fBUSE_INCLUDES\fP .br Slackpkg テンプレートには他のテンプレートを含めることができます。 これにより、多くのテンプレートでパッケージの重複が少なくなりますが、特定のテンプレートのみを削除する場合には問題になる可能性があります。 このオプションを "off" に設定すると、#include の解析を無効にすることができます。 \fBUSE_INCLUDES\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-use_includes=値 を使用できます .TP 5 \fBSPINNING\fP .br Slackpkg が時間を要する動作を実行しているとき、進捗バーで視覚的なフィードバックを与えます。 進捗バーが気に入らない場合は、このオプションを "off" にすることで無効にすることができます。 \fBSPINNING\fP のデフォルト値は "on" です。 .br コマンドラインから \-spinning=値 を使用できます。 .SH ファイル .TP 5 \fB/etc/slackpkg/slacpkg.conf\fP .SH 関連項目 \fBslackpkg\fP(8) \fBpkgtool\fP(8) \fBinstallpkg\fP(8) \fBupgradepkg\fP(8) \fBremovepkg\fP(8)